日本のお城の国宝は?国宝5城の一覧

姫路城大天守
悩む庶民

お城はいっぱいあるけど、国宝になっているのは?
なぜ国宝になっているの?

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国宝5城一覧

現在、国宝に指定されているのは以下の5城です!

5城なのは多いと思いますか?少ないと思いますか?

国宝天守5城一覧

  • 松本城(長野県松本市)
  • 犬山城(愛知県犬山市)
  • 彦根城(滋賀県彦根市)
  • 【世界遺産】姫路城(兵庫県姫路市)
  • 松江城(島根県松江市)

なぜ「国宝」なのか?

「国宝」に指定されるお城は、文化財保護法に基づき、日本の文化的財産として特に価値が高いものに与えられる称号です。これらのお城は、単に美しいだけでなく、日本の歴史において重要な出来事や変革を目撃し、その構造自体が当時の建築技術や戦術、さらには政治的背景を映し出しているため、特に価値があります。歴史的意義と保存状態の優れた城郭が選ばれることが多く、日本の中でも限られた文化遺産です。

日本全国には数千もの城がありましたが、その中で『国宝』に指定されているお城はわずか5城しかありません。これらの城は、歴史的な価値と保存状態の良さが評価され、まさに日本を代表する遺産として大切にされています。では、なぜこの5城が特別なのか?その秘密を探っていきましょう。

どういった点が国宝なんだろう?

松本城 – 黒の美しさ「烏城」

松本城天守
松本城天守

松本城(長野県)は、1504年に築かれた深志城を前身とし、石川数正が松本城として整備しました。この城の黒い外観は「烏城」と呼ばれ、戦国時代から江戸時代初期の城郭建築の特徴を残していることから、国宝に指定されています。松本城は、現存する平城として、城郭の防御機能と美しさを兼ね備えた貴重な存在です。

ポイント:

  • 戦国時代の堅固な防御施設:松本城は、その平城という地形上、城下町を囲む堀や石垣、そして複雑な通路構造によって強固な防御機能を持たせています。特に堀と石垣の組み合わせは、戦国時代の築城技術の進化を反映しています。黒い外観は夜間の防御を意識したもので、戦闘時における防御的な意味もありました。
  • 美と実用の融合:松本城の黒と白のコントラストは、その戦闘的な役割と、戦後の平和時代における象徴的な美しさを同時に表現しています。現存する5層6階の天守は、戦国時代の実用的な構造を維持しつつ、江戸時代における美的価値も評価されました。
  • イベント紹介:春には天守と桜の美しいコントラストが訪れる人々を魅了し、特に堀の水に映えた天守は見ものです!秋には「月見櫓」での月見イベントが催される(2020年から中止。再開が望まれる!)など、四季折々の風景と共に楽しめる場所です。

著者は松本城が一番好き!私事ですが、ここでプロポーズしました!

犬山城 – 国宝最古の木造天守

犬山城天守

犬山城(愛知県)は、1537年に織田信長の叔父、織田信康によって築かれたとされています。戦国時代には数多くの戦いが繰り広げられたこの城は、現存する木造天守として日本最古であり、天守そのものが戦国時代の築城技術を示す貴重な遺産です。

ポイント:

  • 築城の歴史と戦国時代の舞台:犬山城は、織田家、豊臣家、そして徳川家の時代を経て、何度も主を変えながら戦乱の中でその堅牢さを保ち続けました。関ヶ原の戦いでは、徳川軍の前哨基地として重要な役割を果たしました。
  • 現存最古の天守:犬山城の天守は、戦国時代の築城技術を今に伝える現存する最古の木造天守です。城全体の防御機能や敵を欺くための工夫が施されており、建築技術としても学術的な価値が高いとされています。
  • 天守からの絶景木曽川を見下ろす天守からの眺望は、かつてこの城がどれだけ重要な立地にあったかを物語ります。木曽川は当時、物流や軍事の要衝として戦略的に重要でした。

こじんまりとして見えるが、中に入ってみると結構広い!

彦根城 – 井伊家の居城として知られる美しき名城

彦根城天守

彦根城(滋賀県)は、1603年に井伊直政の子、井伊直継によって築かれました。徳川家康の家臣として重用された井伊氏の居城として、政治的・戦略的な重要性を持っていました。天守の保存状態が非常に良く、江戸時代の威厳を残した城郭として知られています。

ポイント:

  • 江戸時代の政治的な重要拠点:井伊家は徳川幕府の重臣として、その影響力を発揮していました。彦根城は、江戸時代における政治的・軍事的な拠点としてだけでなく、幕府の地方支配の象徴でもありました。天守を含めた構造がほぼ完全な形で残されていることが評価されています。
  • バランスの取れた美しい構造:天守のデザインは、戦国時代の防御機能を踏襲しつつも、江戸時代の平和な時代に対応した美的な側面も持っています。石垣や堀、門などの防御施設もほぼ完全に保存されており、当時の築城技術を間近で感じることができます。
  • 庭園や博物館も魅力隣接する「玄宮園」は、江戸時代の大名庭園として整備され、城の歴史と共に楽しむことができる場所です。また、彦根城博物館では、井伊家の歴史や当時の文化遺産を学ぶことができます。

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姫路城 – 完璧な美しさを持つ世界遺産

姫路城大天守
姫路城天守

姫路城(兵庫県)は、言わずと知れた、日本の誇るべき世界遺産です!

1601年に池田輝政によって大規模な改修が行われた結果、現在の姿となりました。その美しさから「白鷺城」とも称される姫路城は、戦国時代を経て江戸時代には平和の象徴ともなり、1993年には日本初の世界遺産にも登録されました。戦国時代の攻防の最前線に立ちながらも、その優雅な佇まいが歴史的建築物としての芸術性を持ち合わせています。

ポイント:

  • 建設の背景と歴史:姫路城の原型は14世紀の守護大名・赤松氏によって築かれました。その後、戦国時代を通じて度々改修され、池田輝政の時代に城郭としての完成を迎えました。彼の巧みな築城技術により、姫路城は多重の防衛ラインを持ち、難攻不落の城とされました。
  • その美しさの秘密:特筆すべきは、白い漆喰の壁が美しい外観を保ちながら、耐火性を備えている点です。戦国時代の防御機能と江戸時代の平和を象徴する外観を兼ね備えた姫路城は、まさに「機能美」を体現しています。また、侵入者を迷わせる複雑な迷路のような構造が、防衛の工夫を凝らした設計として知られています。
  • 訪問時の楽しみ方:高くそびえる天守からは、姫路市全体と播磨平野の雄大な景色を一望することができます。城の外観だけでなく、内部の建築技術や防御の工夫を楽しめるスポットとして、多くの歴史愛好者にとっても興味深い場所です。

その美しさは世界のだれもが魅了される美人な城!

松江城 – 雄大で重厚な佇まいの現存天守

松江城天守

松江城(島根県)は、1611年に堀尾忠晴によって築かれた城で、近世城郭としては珍しく、堅牢さと美しさを兼ね備えた造りが評価されています。現存する天守としては2015年に国宝に指定され、戦国から江戸時代への移行期の築城技術を象徴するものです。

ポイント:

  • 築城の歴史と堅牢な守り:松江城は、堀尾氏によって築かれ、近世城郭としての堅固な構造を持つ城です。江戸時代には松江藩の中心地として、藩主や家臣がここを拠点に行政や軍事活動を行いました。戦国時代の堅牢な防御機能と、平和な時代に必要な政治的な役割を両立させた城としての価値が高く評価されています。
  • 壮大な天守からの絶景:天守は当時のまま残され、宍道湖や松江市を一望できる絶景スポットとしても人気があります。湖や山々を取り囲む自然の美しさと、重厚な城郭の対比が見事です。
  • 市内の観光拠点:松江城は観光名所として、周辺には武家屋敷や美しい庭園が多く残されています。歴史と自然を同時に楽しむことができ、松江城を中心に地域の文化を深く味わうことができます。

どっしりと構えられた天守が特徴!周辺も魅力的!

まとめ:日本の国宝5城が映し出す歴史の深みと建築の美

日本の歴史を語る上で欠かせない存在である国宝5城は、単なる城郭建築物以上の意味を持っています。それぞれの城は、戦国時代から江戸時代へと至る日本の激動の時代を乗り越え、現代にまでその姿を保っています。

姫路城は、優雅さと防御機能の両方を併せ持つ「白鷺城」として、日本のみならず世界からも高く評価される存在です。対照的に、松本城はその黒い外観と堅牢な防御機能で「烏城」としての独自の魅力を放っています。また、犬山城は現存する最古の木造天守を持ち、戦国時代の築城技術を今に伝える貴重な遺産です。

彦根城は井伊家の居城として江戸時代の政治と密接に結びつき、美しい庭園や石垣を今に残しています。そして、松江城は壮大で重厚な天守と自然の絶景を組み合わせ、近世城郭としての完成された姿を見せています

これらの5城は、戦国時代の激しさや江戸時代の平和を象徴するだけでなく、日本人が長い時間をかけて育んできた「城郭文化」の粋を体現しています。訪れることで、城そのものが語りかける日本の歴史の奥深さを実感できるでしょう。歴史と美が融合したこの5つの国宝城を、ぜひその目で確かめてみてください!

ここまで読んで、他にも貴重なお城がないか気になる方なぜお城がここまで少ないのを知りたい方は以下をぜひ読んでみてください!

他にも国宝ではないが、現存する天守がある!

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