古くから残っているお城の天守で、一番古いお城ってどこなんだろう?
現存天守の中で、どの天守が一番古いのか疑問に思ったことありませんか?
この記事では、現在残っている天守の中で建築順(推定含む)にランキング形式で紹介します!
また、それぞれの天守をぜひ見てみたい!と思えるような魅力もカンタンに紹介するので、ぜひ読んでいただければと思います。
現存12天守とは?
そもそも現存天守とは、江戸時代以前に創建され、現在まで残っている天守(改修含む)のことです。
全国で12基残っており、うち5基は国宝となっています。
ですので、本記事でのランキングは大阪城のような復興した鉄筋コンクリートつくりではなく、
江戸時代(1603~1868年)以前に作られた天守で、現在見られるもの限定となっています!
現存12天守一覧
現存12天守一覧
- 弘前城(青森県弘前市)
- 【国宝】松本城(長野県松本市)
- 丸岡城(福井県坂井市)
- 【国宝】犬山城(愛知県犬山市)
- 【国宝】彦根城(滋賀県彦根市)
- 【世界遺産/国宝】姫路城(兵庫県姫路市)
- 【国宝】松江城(島根県松江市)
- 備中松山城(岡山県高梁市)
- 丸亀城(香川県丸亀市)
- 伊予松山城(愛媛県松山市)
- 宇和島城(愛媛県宇和島市)
- 高知城(高知県高知市)
各場所はコチラです。
また、天守とはお城の中心地にある大きい建造物のことでお城全体のことを指すわけではありません。
堀や塀を作っただけでもお城という定義になりますので、本記事は天守のあるお城を対象としています。
天守についての深掘り記事はコチラ!
古さランキング!(推定)
順位 | お城名 | 古さ |
---|---|---|
1 | 犬山城 | 1585~1590年 |
2 | 松本城 | 1592年 |
3 | 彦根城 | 1606年 |
4 | 姫路城 | 1608年 |
5 | 松江城 | 1611年 |
6 | 丸岡城 | 1624~1644年 |
7 | 丸亀城 | 1643~1660年 |
8 | 宇和島城 | 1664~1665年 |
9 | 備中松山城 | 1681~1683年 |
10 | 高知城 | 1747年 |
11 | 弘前城 | 1810年 |
12 | 伊予松山城 | 1852年 |
1位は犬山城です!1603年の江戸幕府が開かれるときよりも前ですね!
基本的に年数は文化庁が公開している「国指定文化財データベース」の天守の西暦を参考にしています。
そして、論点になるところではありますが、本記事では犬山城と丸岡城についてはそれぞれの市教育委員会の近年の公表を採用しています。
ですので、諸説ある中の推定を用いており、「おそらくこの年であろう」というデータとしてご了承いただければと思います。
2012年に松江城で築年数がわかる史料が発見されたように、今後何かしらの裏付けが発見されれば覆る可能性も十分あります。
国指定文化財データベース
【1位】1585~1590年 犬山城 現存最古!
1位は犬山城です!
従来は1601年築とされていましたが、年輪年代調査などにより1585~1590年と推測されました。
その時代は小牧長久手の戦い(1584年)から小田原征伐(1590年)と豊臣秀吉が天下統一に一気に近づいた時代ですね。
【2位】1592年 松本城
2位は松本城です!
ただ、1592年としているのは小天守の記録です。
築年数に関しては諸説あり、明確な時期は判明していません。
ただ、月見櫓と呼ばれる風雅を楽しむための櫓(画像右端の部分)は1633年頃に増築されたという見方があります。
平和な時代に移り、防衛の機能を備えない櫓が増築された珍しい天守でもあります。
【3位】1606年 彦根城
3位は彦根城です!
ひこにゃんで有名ですね。
破風と呼ばれる屋根が多く、突出して大きくはないですが迫力があります。
関ケ原の戦いなどで活躍した井伊直政の死後、息子の直継が意思を継いでお城を完成させました。
【4位】1608年 姫路城
4位は姫路城です!
知名度は抜群と思いますが、現存最古ではありません。
織田・豊臣・徳川の元で活躍した池田家が築城しました。
姫路という場所柄、大坂の豊臣勢を見張るためのお城で、大坂の陣(1615年)の前からあったということですね。
【5位】1611年 松江城
5位は松江城です!
2012年に築年を示す史料が見つかり、1611年と判明したので国宝入りしました。
織田・豊臣・徳川の元で活躍した堀尾家が築城しました。
【6位】1624~1644年 丸岡城
6位は丸岡城です!
2019年に同市教育委員会が発表した学術調査により、1624~1644年と判明しました。
それまでは1576年と築城と言われ、現存最古であることがPRされていましたが、実は違うとわかったのです。
ですが、年代が明らかになったことにより、松江城のように国宝入りのための貴重な研究結果となりました。
【7位】1643~1660年 丸亀城
7位は丸亀城です!
1615年に発令された武家諸法度(ぶけしょはっと)により、おおきくてでっかい天守が作られることを禁じられていました。
そのこともあり、御三階櫓と呼ばれる櫓として建築し、天守として代用したようです。
【8位】1664~1665年 宇和島城
8位は宇和島城です!
松江城や彦根城と比べて石落としなどの防衛要素が少ないです。
玄関に至っては広く作られており、逆に客を招いているかのような印象です。
江戸時代になってから数十年になると、天守の防衛要素の重要さが失われてきたのがわかる天守ですね。
【9位】1681~1683年 備中松山城
9位は備中松山城です!
なんとこの天守、標高430mの山頂にあります。
あまり大きくはありませんが、そんな高所に建材を運ぶのも当時は一苦労だったと思います。
【10位】1747年 高知城
10位は高知城です!
1727年に一度焼失しましたが、その20年後に消失前の姿を再現して作られたと言われています。
焼失してしまった初代は160X年頃の築城と言われており、そのままだと当ランキング上位は間違いないですね。
本丸御殿も現存している珍しい天守です。
【11位】1810年 弘前城
11位は弘前城です!
実は今の天守とは違う天守が1611年ごろに5重(松本城と同等規模)で作られていました、落雷により焼失しています。
そして天守が200年ほどなかった時代が続きましたが、城内の櫓を改築して天守となりました。
【12位】1852年 伊予松山城
12位は伊予松山城です!
1642年に天守が完成しましたが、こちらも落雷により焼失し、再建されたものです。
1900年代には放火、第二次世界大戦での空襲の災難にあいましたが、天守は現存しています。
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まとめ
ランキングとして並べてみると、より古い天守が大きくて
より新しい天守が比較的小さくなっているということがわかります。
それは平和な時代になり軍縮され、天守が無用の長物となったことを歴史が教えてくれます。
上位はデカくて防衛する気満々の天守。中位は櫓のような天守。下位は再建天守が目立つ。
といったような印象がありますね。
400年も現存している天守について、ぜひ訪れて歴史を感じてみては。
現存最古は犬山城!
- ただ、日々研究が行われ、覆る可能性もある!
- 最古の天守はなんと400年以上前!
- 年代がきちんと裏付けされると国宝になる可能性大!
- 何百年も前に作られた天守をぜひとも巡ろう!