本丸ってなに?
お城の案内板や地図に書いているけど、どういう場所なの?
お城を訪れた時に案内板やパンフレットを見ると
本丸、本丸御殿、二の丸、三の丸といった見慣れない名称が出てくると思います。
その案内板などでよく出てくる名称についてカンタンに解説していきます!
お城を巡る事前に知っていれば、実際その場所に誰がいて何をしていたのか想像でき、よりお城巡りが楽しくなると思います!
本丸とは
本丸とは、お城の中心地であり天守とお殿さまが住む館(本丸御殿)がある場所です。
防衛地点としても居住区としても最も重要な場所です。
ビジネス用語で「本丸を攻める」という言葉がありますが、「重要であり中心地」という意味あいで語源とされている通り、本丸はお城の中でとても大切な場所です!
本丸御殿(ほんまるごてん)とは
本丸御殿とは本丸に作られた居住するための館です。主にお殿さまが住んでいました。
お城の主であるお殿さまは大きい天守に住んでるイメージですが、実は本丸内の天守の近くに建てた本丸御殿に住んでいることが多かったです。
また、家臣や外交時の面会場所や政務を行う場でもあり、今でいうと市役所の市長室のような役割もしていました。
お殿さまの仕事場所(表と呼ばれる)とプライベートな部屋(裏と呼ばれる)が一緒になっていたのが本丸御殿です。
現存する本丸御殿は2つのみ
実は本丸御殿として現存(江戸時代以前に建てられ、未だにのこっているもの)
しているのは「川越城」と「高知城」のみです。
そのうち、高知城は天守とともに現存している唯一でとても貴重なものです!
川越城(埼玉県川越市)
埼玉県川越市にある川越城本丸御殿です。
「小江戸」と呼ばれる古い町並みが残っている街にあります。
1848年に作られ、江戸の北の守りとして重要拠点であったため、16棟総建坪1025坪の規模がありましたが、現存している本丸御殿は大広間など一部です。
他の城郭などの遺構がほとんど残っていないですが、本丸御殿や櫓跡が見られます。
高知城(高知県高知市)
高知県高知市にある高知城です。
天守と一緒に残っている珍しいタイプです。
懐徳館と呼ばれる本丸御殿で、居住のためのものではなく城主との対面の場として作られています。
二の丸とは
二の丸とは、本丸の外側の曲輪(くるわ※土塁や堀で隔てた区画)のことです。
本丸の次に防衛拠点として重要な位置づけとされていました。
本丸に対して二の丸がどう配置されているかで輪郭式(りんかくしき)等の種類がありますが、基本的には本丸を守るようにして、攻める際に本丸に到達するには必ず通らなければならない場所となります。
お城によっては二の丸に御殿を立ててそちらで政務を行うお城もありました。
二の丸にはお殿さまの親戚や主な家来などが住んでいたとされています。
仮にマンションで例えるとしたら、本丸が部屋ならオートロックのドアから共有部分でしょうか。
現存している二の丸御殿は2つ
本丸御殿ではありませんが、二の丸御殿も現存しているものがあります。
世界遺産として有名な「二条城」と「掛川城」があります。
本丸と二の丸を合わせても現在している御殿は日本には4つしかないということですね。
二条城(京都府京都市)
世界遺産になっている二条城二の丸御殿です。
観光名所でもあり、かなりの知名度がある場所ではないでしょうか。
将軍の御殿であったため、随所に豪華絢爛な障壁画や装飾があり、建築物としても美術品としてかなり価値がある御殿です。
大政奉還が表明された大広間、廊下の仕掛け「鶯(うぐいす)張り」などなど見どころが満載です。
掛川城(静岡県掛川市)
静岡県掛川市にある掛川城です。復元された木造天守もあるお城です。
約20部屋に分かれており、当時の藩主の対面場所や執務室があります。
相手の身分によって対面する場所の格式が異なっていたり、藩政治の模様が想像できる貴重な場所です!
三の丸とは
三の丸とは、二の丸の外側の曲輪(くるわ※土塁や堀で隔てた区画)のことです。
二の丸と同じような説明となったことでおわかりになったと思いますが、お城の曲輪(くるわ)の重要度は基本的に本丸>二の丸>三の丸の順番で区画を分けています。
こちらも家臣の屋敷などがあったとされる場所です。
現在まで残っているお城は広くても二の丸までで、三の丸まで残っているものはあまり多くない印象です。
なのでお城近くの市街地は元々三の丸だったことで、地名に三の丸とついているものが多いと思います。
そこは元々お城の一部の土地であったということですね。
だいたいのお城の三の丸は公園や市街地になってしまっている。
〇〇丸について
二の丸、三の丸の他に、真田丸や西の丸などとの名称がつけられた場所もよく聞くと思います。
このように人名や方角がついた丸も存在します。
すべての曲輪が円形ではないですが、近世城郭(おおよそ安土城以降のお城)では丸く作るものという考えから、丸という名前がつくようになったと言われています。
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まとめ
本丸とは、天守や本丸御殿が作られるお城にとって最も重要な場所。
- 二の丸は本丸の次に重要で、こちらに御殿がつくられることも
- 三の丸は二の丸の次に重要な曲輪(くるわ)
- 数字ではなく、人名や方角の名前がついた曲輪(くるわ)も!