悩む庶民松山城って、ロープウェイとリフトの両方があるんだよね。どっちに乗ればいいの?

料金もチケットも同じだから、好きなほうでいいんだ。ただしリフトには乗れない条件が3つあるから、そこだけ先に確認しておこう。
愛媛県松山市の松山城は、標高132mの勝山山頂に本丸があります。
そこへ行く方法が、ロープウェイ、リフト、そして徒歩の登城道4本。選択肢が多いぶん、どれを選んでも同じではありません。
この記事では、乗り物と徒歩をどう選ぶかを、公式が公開している数値だけで整理します。

乗り物を降りてからが、意外と長い
最初に、この城でいちばん誤解されやすい点を書きます。
ロープウェイに乗っても、天守の前には着きません。
松山城の公式サイトは、こう案内しています。
※東雲口駅舎1階から天守のきっぷ売り場までは約30分かかります。合わせて1時間程度のゆとりをもって駅舎にお越しください。
乗り場から天守のきっぷ売り場まで、約30分。ロープウェイの乗車時間そのものは約3分です。
そして公式は、山頂の長者ヶ平から天守入口までは徒歩10分とも案内しています。乗り物を降りたあとに、自分の足で歩く区間があるということです。

つまり松山城は、乗り物で「8合目まで」行ける城だと考えるのが正確です。山頂に直結しているわけではありません。
公式が「合わせて1時間程度のゆとりを」と書いているのは、この往復ぶんを見込んでのことです。時間の見積もりは、乗車時間ではなく「1時間」で立てるのが安全です。
悩む庶民えっ、乗り物に乗れば天守までラクに行けるんだと思ってた。

そこが盲点なんだ。8合目の長者ヶ平までは3分でも、そこから天守までは自分の足。石段も坂もあるよ。
ロープウェイとリフトは、料金もチケットも同じ
乗り物を選ぶうえで、まず知っておくと迷いが減る点があります。
どちらを選んでも料金は変わりません。
松山市の公式サイトによる料金は次のとおりです。
| 区分 | 大人 | 小人(小学生) |
|---|---|---|
| 往復 | 520円 | 260円 |
| 片道 | 270円 | 140円 |
そして、チケットの扱いについて松山市はこう説明しています。
チケットは共通券となっていて、並行しているため、どちらでも好きな乗り物を選べる
往復520円のチケットを買えば、行きはリフト・帰りはロープウェイという乗り方もできます。どちらか一方に決めてから買う必要はありません。
乗車時間は、ロープウェイが約3分、リフトが約6分です。
悩む庶民じゃあ料金で悩む必要はないんだね。

そう。値段は完全に同じ。だから選ぶ基準は、天気と同行者と時間になるんだ。
リフトを選べない条件が3つある
料金が同じなら、あとは条件で決まります。リフトには、ロープウェイには無い制約が3つあります。
条件1 雨の日は運休する
松山城の公式サイトは、リフトについて「※雨天時は運休」と明記しています。
リフトは屋根のない一人乗りの椅子です。雨の日にリフトを当てにして行くと、選択肢がロープウェイだけになります。
これは行程が崩れる話ではありません。チケットは共通なので、そのままロープウェイに乗れば済みます。ただ、リフトに乗ることを目的にしているなら、天気予報を見てから日を決める必要があります。
条件2 未就学のお子さんは乗れない
松山市の公式案内では、リフトは「未就学児童は利用不可」とされています。一人乗りの椅子なので、抱っこして乗ることもできません。
小学生からは小人料金で乗れます。
一方のロープウェイは、公式の表記で「小学生未満のお子様は大人1名につき2名まで無料」です。ただし(団体割引利用時は適用されません)という但し書きが付いています。
小さなお子さん連れなら、選択肢は実質ロープウェイ一択になります。
悩む庶民子どもと一緒だとリフトは無理なんだね。

うん。小学生になってからのお楽しみ、ということになるね。
条件3 運行終了がロープウェイより早い
3つ目が、意外と効いてきます。
| 運行時間 | |
|---|---|
| ロープウェイ | 2〜7月・9〜11月 8:30〜17:30 / 8月 8:30〜18:00 / 12〜1月 8:30〜17:00 |
| リフト | 通年 8:30〜17:00 |
ロープウェイは季節によって終了時刻が変わりますが、リフトは通年で17時終了です。
つまり、春や秋の夕方はロープウェイのほうが30分長く動いています。帰りが遅くなりそうなときは、この差を頭に入れておくと安心です。

それでもリフトが選ばれる理由
制約を3つ並べましたが、リフトが劣っているという話ではありません。
リフトは一人乗りの椅子が連続して動く方式で、ロープウェイは搬器が往復する方式です。動き方そのものが違います。
そして、リフトは屋根も壁もないぶん、視界がそのまま開けています。松山市の公式サイトは、リフトを次のように紹介しています。
見晴らしがいいので、天気がよければ風が気持ちよく、ゆったりした空中散歩を満喫できます
一方のロープウェイについては、こう書かれています。
乗務員による案内があり、長者ヶ平までの時間はあっと言う間です。団体の場合や、お急ぎのお客様によく利用されます
晴れていて、同行者が小学生以上で、時間に余裕があるならリフト。雨、未就学児連れ、夕方、あるいは案内を聞きたいならロープウェイ。この振り分けで、ほぼ迷わなくなります。
悩む庶民行きと帰りで変えてもいいんだよね?

そう、共通券だからそれができる。行きはリフトで景色、帰りはロープウェイで解説を聞く、なんて回り方もできるよ。
乗り場は「大街道」から歩く
ロープウェイとリフトの乗り場は、東雲口駅舎という同じ建物にあります。
松山城の公式サイトは、伊予鉄バスの「ロープウェイ前」停留所から徒歩0分と案内しています。
市内電車を使う場合は、松山市の案内で「大街道」電停から徒歩5分とされています。松山市の中心部からアクセスしやすい位置にあります。
徒歩の登城道は4本ある
乗り物を使わずに登ることもできます。松山城の公式サイトは、本丸までの登城道と所要時間を4本ぶん公開しています。
| 登城道 | 所要時間 |
|---|---|
| 東雲口登城道 | 約30分 |
| 県庁裏登城道 | 約30分 |
| 黒門口登城道 | 約40分 |
| 古町口登城道 | 約40分 |

ここで、前の節の数値と見比べてみます。
ロープウェイを使っても、乗り場から天守きっぷ売り場まで約30分でした。そして東雲口登城道を歩いても約30分です。
歩いて登る道と、乗り物を使った場合の所要時間は、公式の表記上ほぼ変わりません。
悩む庶民えっ、じゃあ乗り物に乗る意味は?

所要時間ではなく、体力の話なんだ。乗り物を使えば標高差の大部分を運んでもらえる。歩けばその分を自分で登ることになる。
同じ「約30分」でも、中身が違います。乗り物を使えば、8合目の長者ヶ平までの標高差を運んでもらったうえでの30分です。徒歩の登城道は、麓から本丸までの標高差を自分の足で登る30分になります。
体力に自信があるか、城の石垣や門を下から順に見たい場合は、徒歩が向いています。実際、下から登ると筒井門と隠門の位置関係がよくわかります。

伊予松山城の見どころや歴史そのものについては、別の記事にまとめています。

車で行くなら駐車場は2択
車の場合、公式が案内している駐車場は2か所です。
松山城駐車場(喜与町)
乗り場に近い有料駐車場です。
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 普通車 | 2時間420円、以降30分ごと100円 |
| バス | 2時間1,050円、以降30分ごと200円 |
営業時間は8時からロープウェイ営業終了時間の30分後までです。ロープウェイの終了時刻が季節で変わるので、駐車場の営業終了も季節で動きます。
二之丸史跡庭園専用駐車場
こちらは普通乗用車31台で無料です。
ただし台数が限られます。そして、この駐車場から本丸へは登城道を歩いて登ることになります。
ここで注意したいのは、公式サイトの中で所要時間の表記が分かれていることです。
| 公式の記載箇所 | 所要時間 |
|---|---|
| 登城道の一覧 | 県庁裏登城道 約30分/黒門口登城道 約40分 |
| 「城山公園堀之内地区へ」の案内 | 県庁裏登城道または黒門口登城道から本丸広場まで 約25分 |
起点の取り方が違うため、同じ道でも数値が一致しません。
無料の駐車場を使うなら、その先に20分以上の登りがあると見込んでおいてください。正確な所要時間は現地の案内表示で確認するのが確実です。
悩む庶民無料のほうが得だと思ったけど、そう単純じゃないんだ。

31台しかないし、そこから登城道だからね。小さいお子さん連れやご年配の方と一緒なら、有料でも乗り場に近いほうが結果的にラクだよ。
閉城時刻から逆算する
松山城でいちばん失敗が起きやすいのが、夕方の時間切れです。
天守の営業時間は次のとおりです。
| 期間 | 開館時間 |
|---|---|
| 通常 | 9:00〜17:00 |
| 8月 | 9:00〜17:30 |
| 12月〜1月 | 9:00〜16:30 |
そして入場は営業終了時間の30分前までです。
ここに、乗り場から約30分かかるという事実が重なります。公式が「合わせて1時間程度のゆとりをもって駅舎にお越しください」と書いているのは、このためです。
夕方に行くなら、公式が案内している「1時間程度のゆとり」をそのまま守るのが確実です。公式は、営業終了の何分前に駅舎へ着けばよいかという形では案内していません。時刻を自分で逆算するより、余裕を多めに取るほうが安全です。

休城日は12月第3水曜日です。大掃除のため休みになります。
悩む庶民「17時まで」だから16時半に着けばいいと思ってた。

それだと乗り場から歩いている途中で入場が締め切られるんだ。公式が「1時間のゆとり」と書いてくれているから、素直にそれに従うのがいいよ。
天守の観覧料は乗り物とは別
乗り物の料金と、天守に入る料金は別会計です。
| 区分 | 観覧料 |
|---|---|
| 大人 | 520円 |
| 小人(小学生) | 160円 |
往復の乗り物代520円と合わせると、大人ひとりで1,040円が最低限かかる計算になります。

なお、松山城は現存12天守のひとつです。江戸時代から現存する天守がどれかを一覧で見たい場合は、こちらにまとめています。

2024年の土砂災害と、いま行けるか
2024年7月、松山城の東斜面で土砂崩れが発生し、緑町の一部に土砂が流出しました。訪問を考えるときに気になる点なので、公表されている範囲を書いておきます。
松山市の発表によると、城山斜面の復旧工事は令和8年5月29日に完了しています。工事期間は令和7年4月21日から令和8年5月末までの予定とされていました。
一方で、この発表に運行状況や立ち入りできる範囲についての記載はありません。そのため、この記事では「いま何がどこまで通れるか」を断定しません。
悩む庶民行けるかどうかは、どこで確認すればいいの?

松山市と松山城の公式サイトのお知らせだよ。復旧の状況は動くから、訪問前にそこを見るのがいちばん確実なんだ。
よくある質問
ロープウェイとリフトで料金は違いますか
同じです。往復が大人520円・小人260円、片道が大人270円・小人140円で、チケットは共通券です。どちらに乗るかを買う前に決める必要はありません。
リフトは雨の日でも乗れますか
乗れません。松山城の公式サイトはリフトについて「※雨天時は運休」と明記しています。雨の日はロープウェイを利用することになります。
子ども連れでもリフトに乗れますか
未就学のお子さんは乗れません。リフトは一人乗りのため、小学生からの利用となります。ロープウェイであれば、小学生未満のお子様は大人1名につき2名まで無料です(団体割引利用時は適用されません)。
ロープウェイを使えば天守まですぐ着きますか
着きません。東雲口駅舎1階から天守のきっぷ売り場まで約30分かかります。公式は「合わせて1時間程度のゆとりをもって」と案内しています。
歩いて登ることはできますか
できます。登城道は4本あり、東雲口登城道と県庁裏登城道が約30分、黒門口登城道と古町口登城道が約40分です。
駐車場は無料のところがありますか
二之丸史跡庭園専用駐車場が普通乗用車31台で無料です。ただし台数が限られ、本丸までは登城道を歩くことになります。
松山城の休みはいつですか
12月第3水曜日が大掃除のため休城日です。
お城巡りに持っていくべき本の紹介
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持って行って良かったおすすめの本を紹介します!
お城初級者向け:日本100名城公式ガイドブック
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お城中上級者向け:城の攻め方・つくり方
こちらは、ある程度お城をめぐって、天守の美しさだけではなく、内部構造や城郭、土塁、石垣、門、櫓などお城を成している構造物に着目している方向けです!
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まとめ
松山城の登り方は、次のように整理できます。
- 料金とチケットは共通 — 往復520円で、行きと帰りに違う乗り物を選べる
- リフトの制約は3つ — 雨天運休、未就学児不可、終了が通年17時
- ロープウェイは季節で30分長い — 2〜7月・9〜11月は17:30まで
- 乗り物を降りてから約30分 — 公式は「合わせて1時間程度のゆとり」を案内
- 徒歩は4ルート — 東雲口と県庁裏が約30分、黒門口と古町口が約40分
- 無料駐車場は31台 — ただし本丸までは登城道を歩く
晴れていて小学生以上と一緒ならリフト、雨か小さなお子さん連れか夕方ならロープウェイ。この判断だけ持っていけば、現地で迷うことはありません。
そしていちばん大事なのは、乗り物を降りてからの30分を予定に入れておくことです。ここを見落とすと、天守の入場時刻に間に合わなくなります。
料金や営業時間は改定されることがあります。訪問の前に、松山城と松山市の公式サイトで最新の案内を確認してください。


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